ID 2404
ユニット名 【雪降る夜に】グレーテル
CV 本宮 佳奈
レアリティ ☆6
最大Lv 99
タイプ 妖精
属性
HP 6728 2200 8928
攻撃力 2586 900 3486
防御力 1907 500 2407
スピード 2499 820 3319
リーダースキル ヘンゼルなんてだいすき
[リバース]持ちユニットのみ、全てのダメージを25%軽減
フォーススキル1 星辰のキャロル
Lv. 10 光属性23%の20~30回連続攻撃。中確率呪い。敵が状態異常なら威力2.0倍。
CT 6
フォーススキル2 純白の約束
Lv. 10 自身の攻撃力2ターン50%ダウンし、光属性の166%防御無視全体攻撃。高確率雪だるま化。
CT 5
特殊能力 極光の盾[2500] / リバース / 呪い攻撃 / 闇属性耐性 / 1の祝福キラー / [強]古獣キラー
主な入手方法 幻獣契約
進化・契約前 【聖夜】グレーテル
通常進化 【妖精の贈り物】グレーテル
進化素材 大帝粒×90、光帝石×30、光帝晶×15、100000ゴルド
幻獣契約1
契約素材
幻獣契約2
契約素材
幻獣契約3
契約素材
幻獣契約4
契約素材
幻獣契約5
契約素材
実装日 2019年12月18日
ユニット紹介 [ある少女の独白]

そうして、再び繭に覆われた。
ヘンゼルは繭の外で、見守ってくれる。
いつもどおり、また眠りにつくだけ。

あたしは、眠りにつくその時まで、
ヘンゼルと今回の旅路を思い返す。

初めて見た雪のこと。
聖夜のケーキを初めて食べたこと。
飾りのついた樹をたくさん見たこと。
ヘンゼルに贈り物をしたこと。
聖夜の街は、星屑を散りばめたようで
今まで見てきた景色とも、
また違った綺麗だったこと。
矢継ぎ早に言うあたしに、
そうだな、とヘンゼルが1つずつ同意する。

――でも、また、忘れてしまう。

あたしは忘れてしまうのに、
ヘンゼルは、ずっと覚えている。
悲しそうな顔や素振りを見せないヘンゼルだけど、
どこかで寂しがってないかな。

涙が頬を伝い、溢れ出した。
声が漏れそうになって、両手で口を塞いだ。

『……グレーテル?』

あたしの様子を伺うような声。
震えないように、必死で抑えながら
なんでもない、大丈夫よ、ヘンゼル、と答えた。

泣いているのを、ヘンゼルに知られたら
きっと困らせてしまうもの。
だから、知られないようにしなきゃ。
あたしは覚えてないけれど、
ヘンゼルは、ずっと覚えているから。
それだけで寂しいはずなのに。

一緒に見た、湖の側の風車が回る風景。
いろいろな物を売る市場と、明るい顔の人たち。
美味しいお菓子。
聖夜のケーキ。
流れ星が駆ける夜空。
いつも誕生日にもらう、リボンのお花。
クレヨンの色のような、飴玉の瓶。
物語の中にでてくるような幻想的なサーカス。
迷子になってあたしを、慌てた顔で
一生懸命探してくれたヘンゼル。
あたしに色づく世界を見せてくれたヘンゼル。

忘れたくないよ、ヘンゼル。
これまで見てきた景色を、これから見る景色も
あたし、ずっと、ずっと覚えていたいよ。

繭が仄かに、光を宿す。
まるであの夜、テーブルの上を明るく照らす、
聖夜のケーキに灯された蝋燭の火のように。

――願い事はとっておいていいんじゃないか?

脳裏に蘇る、この間の記憶。
あの時、とっておいた願い事を、
ここで使ってしまっても、間に合うかしら。
もし間に合うなら、どうか。
手を合わせて、口に出さずに強く強く願う。

もう忘れないで済むように。
ずっと覚えていられますように。
そうしてヘンゼルと喜びは二倍に、
悲しみは半分に、仲良く分け合うの。

いつか、きっと、どうか――。

思いつく限りの、祈りの言葉を強く思う。
意識が遠のく。
同じように繭の光も、徐々に消えていく。
まるで、あのケーキの火を、消した時のように、
この願い事もあたしは忘れてしまう。
でも、いつか、届くといいな。

瞼が降りてくる。
おやすみなさい、ヘンゼル、と口にする。
おやすみ、グレーテル、と返してくれた。

いつか、繭から目を覚まして、
はじめまして、じゃない、
おはよう、と言える朝を夢見て。

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