ID 2236
ユニット名 【翼神】ケツァルコアトルス
CV ???
レアリティ ☆6
最大Lv 99
タイプ
属性
HP 6984 2000 8984
攻撃力 2584 400 2984
防御力 2155 500 2655
スピード 2594 790 3384
リーダースキル 火もたらす翼
火属性ユニットのみ、全てのダメージを25%軽減
フォーススキル1 炎塵の洗礼
Lv. 10 敵全体に火属性27%の7連撃。天候を炎塵にする。[炎塵]:火属性以外のユニットに毎ターンダメージ。
CT 5
フォーススキル2 翼神降臨
Lv. 10 味方全体のスキルクールタイムを2ターン短縮する。発動時、味方全体に3ターン毒を付与。
CT 4
特殊能力 闘争本能[強] / 連撃[3] / 樹属性キラー
主な入手方法 通常進化
進化・契約前 【恐竜】ケツァルコアトルス
通常進化
進化素材
幻獣契約1
契約素材
幻獣契約2
契約素材
幻獣契約3
契約素材
幻獣契約4
契約素材
幻獣契約5
契約素材
実装日 0年0月0日
ユニット紹介 [ある探検家の証言]

欲しかった。欲しかっただけなんだよ。
ここでしか取れない『炎の虹』が。
ひと欠片あれば一生遊んで暮らせるその宝石が。

死の竈はその名前から想像できないほど絶景だ。
何度も流れ、押し固められ、折り重なった溶岩は、
噴火で割れると虹のような断面を見せる。

そいつは『炎の虹』って呼ばれていて、破片を
砕いて持ち帰るだけでどんな宝石よりも値がつく。
金目当てでこの大陸に来た俺みたいな奴には
喉から手が出るほど欲しいお宝ってわけだ。

だが、炎の虹の値が張るのはただ綺麗だからって
だけじゃない。そいつを取るために、これまで
何人もの探検家が犠牲になっているからだ。

死の竈は名前通り、下からぐつぐつ煮られるような
地熱のせいで、人間も特殊な靴がないと入れない。
おかげで四つ足の獣や竜はこの辺りにはほとんど
おらず、代わりに翼竜たちがここを支配している。

ディモルフォドン、タペヤラ、アンハングエラ。
現地の言葉で死神や悪魔に例えられる翼竜たちは
生贄を探すように高い空から竈を見下ろしている。
俺たち探検家は奴らに見つからないよう岩陰を縫い
ながら、炎の虹がある場所を目指さなきゃならない。

奴らは獲物を見つけると、滑るように降りてきて、
あっという間に高い空へさらっていく。
空に陰が差したと思ったら、次の瞬間には地面と
永遠にお別れしなきゃならない。たった一瞬で
生死が分かれる世界が、この火山にはある。

でも、俺は辿り着いたんだ。
何人も仲間を失い、後には引けなくなって、
ただ先だけを目指した末に、炎の虹のある場所へ。

そこには不思議なことに翼竜の姿がなかった。
俺は何度も慎重に空を見上げて確かめると、
大喜びで炎の虹へ駆け寄った。誰も見ていないなら
取り放題だ。俺は翼竜どもが戻って来る前に
ありったけ岩を削り、炎の虹を袋いっぱいに詰めた。

異変を感じたのはその後だった。
空には何も飛んでいないのに、視線を感じたんだ。
俺は本能的な焦りを感じて、もう一度周囲をよく
見回した。そうして、奴の姿を見つけた。

噴煙でぼやけている上、ぴくりとも動かないせいで、
俺は最初そいつが岩山か何かだと思った。
けれども違った。それは巨大な翼竜だった。

そいつは飛び立ちもせず、ただそこに佇んでいた。
その目は俺を捕らえ、睨むでもなく見つめていた。
しかし、それだけのことで俺は震え上がり、
持っている虹を全部その場にぶちまけてひれ伏した。

そんなことをしても何の意味がないと分かっていた。
けれど、俺はそいつの許しが欲しくて堪らなかった。
神に祈る聖職者を、俺は今まで散々馬鹿にしてきた。

だが、その時分かった。
神ってのは人を裁きも許しもしない。
ただ、俺たちの想像も及ばない遥か大きな力を持って
そこにあるだけのものなんだ。だから恐ろしいんだ。

俺は地面にへばりついたような格好のまま、
じりじりと後退して翼竜の視界からなんとか逃れた。
あいつはあの時いつでも好きに飛び立って、
俺のことを捕まえることも潰すこともできただろう。
たまたまそのように考えなかったというだけだ。
その気まぐれが、今も俺を生かしているんだ。

ああっ!!!
……すまない、雲か。
急に空が陰ったから奴が来たのかと思ったよ。
あいつは今でも、この空にひとっ飛びで辿り着ける。
まだ俺の生死はあいつに握られたままなんだ。
それを思うと、祈っても祈り足りないほど恐ろしい。

俺は炎の虹が欲しかっただけなんだ。
けれども、神から炎を盗むことはできなかった。

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