ID 2179
ユニット名 【濁流の牙】スラッジ
CV 室 元気
レアリティ ☆6
最大Lv 99
タイプ シーフ
属性
HP 7463 2800 10263
攻撃力 2589 760 3349
防御力 1858 400 2258
スピード 2591 590 3181
リーダースキル 泥にあがく叫び
[闘争本能]持ちユニットのスキル攻撃力45%アップ
フォーススキル1 禁忌の牙
Lv. 10 HP15%消費し、水属性の29%攻撃を20~30回連続攻撃。中確率呪い。
CT 5
フォーススキル2 泥濘の咆哮
Lv. 10 味方全体のHP15%消費し、水属性の166%全体攻撃。超高確率呪い。敵が状態異常なら威力2.0倍。
CT 5
特殊能力 闘争本能[強] / シンクロ / 呪い攻撃 / [強]パラディンキラー / [強]シャーマンキラー
主な入手方法 幻獣契約
進化・契約前 【放浪の剣】スラッジ
通常進化 【泥濘の咆哮】スラッジ
進化素材 大帝粒×90、蒼帝石×30、蒼帝晶×15、100000ゴルド
幻獣契約1
契約素材
幻獣契約2
契約素材
幻獣契約3
契約素材
幻獣契約4
契約素材
幻獣契約5
契約素材
実装日 2019年5月7日
ユニット紹介 それは、生まれた頃から側にいた。

何をしていても昏く気配をつきまとわせ、
忘れようと暴れれば意志でもあるかのように
体を縛りつけ、定期的に体を支配しては
死を乞うほどの絶望をこの心に刻みこむ。

痛みというものが、スラッジの人生から完全に
消え去ったことは一度たりとてなかった。

ここまで付き合えば、腐れ縁の親友のようなものだ。
理性を失いつつある頭の片隅で、スラッジに残った
わずかな人間の部分が自嘲する。

地下を穿つように作られたノアの実験室には、
スラッジに食いちぎられて生命活動を停止した
ウロデラディダが何体も転がっていた。
その折り重なった屍の向こうから、微かに風が吹く。
出口だ。
途端に体が跳ねるようにそちらへ駆け、
おぞましい屍臭を放つ幻獣の骸をかき分けた。

ただ、前へ。あいつのいるところへ。
四つ足で地面を掴み、咆哮をあげ、駆ける。

発作に耐え、身体に鋲を打った日のことを思い出す。
今は、何万もの鋲が内から外へ突き破るように
体を貫くような痛みが、彼を襲っていた。

――それが何だ。

触手に覆われた獣の口角が、わずかに引き上がる。
慣れた痛みだ。いまさら鋲をひとつ打つのも、
一万打つのもそう変わらない。

この痛みこそが、最後に残ったヒトの自我だ。
この痛みこそが、向うべき場所を示す標だ。
ただ、前へ。あいつのいるところへ。

泥塗れの人生を照らした、
決して汚すことのできない一点の光。
天涯孤独の人生に飛び込んできた、
家族と呼べたかもしれない唯一の人間。

――家族だってよ、ガラにもねえよな。

顎を大きく開いた獣の喉奥から、
悲鳴とも哄笑ともつかない叫びが上がる。
青い血液が溢れ、飛び散って、
ぬかるんだ地を蹴る前肢をわずかに滑らせた。

それは、生まれた頃から側にいた。
そして、最後まで彼と運命を共にするだろう。
爆ぜるような痛みの中で、幻獣が笑う。

地獄まで付き合ってもらうぜ、親友。

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