ID 2170
ユニット名 【覚醒】トリケラトプス
CV ???
レアリティ ☆6
最大Lv 99
タイプ 重戦士
属性
HP 7633 2800 10433
攻撃力 2593 940 3533
防御力 1933 500 2433
スピード 2133 400 2533
リーダースキル 惑わせの魔境
[樹属性かつ重戦士]のみ、全てのダメージを30%軽減
フォーススキル1 地抉る巨樹
Lv. 10 敵単体に樹属性49%ダメージの7連撃。高確率麻痺。
CT 3
フォーススキル2 魔境の誘い
Lv. 10 自身のCT1遅延し、敵全体のスキルクールタイムを1ターン遅延する。
CT 4
特殊能力 孤軍奮闘 / 闘争本能[強] / 反撃 / [滅殺]マリーンキラー
主な入手方法 覚醒
進化・契約前 【恐竜】トリケラトプス
通常進化
進化素材
幻獣契約1
契約素材
幻獣契約2
契約素材
幻獣契約3
契約素材
幻獣契約4
契約素材
幻獣契約5
契約素材
実装日 0年0月0日
ユニット紹介 [ある学者の報告書]

おそらく、これが私の最期の報告書になるだろう。
私は今、勇敢なエシェンディアの探検家たちすら
忌避する魔境、流転の原生林にいる。

流転という言葉の通り、樹々はまるで水の流れの
ように絶えず伸び、花を咲かせ、枯らし、芽吹き、
一秒たりとて同じ眺めを見ることはできない。

豊富な魔素と栄養素が絶えず循環するこの地では、
植物が一日の間に何世代もの継承と進化を行う。
ゆえに大樹さえも少し目を離せば姿を変えるのだ。
この密林に入った人間が二度と出ることができない
と言われる所以は、この奇怪な景色のためだろう。

私もまた、二度とはここを出られない予感がする。
それでも筆を取ったのは、この密林を支配する
ある存在について記録を残すためである。

はじめ、私はそれを歪に育った大樹だと錯覚した。
しかしそれが口を開き、足を踏み鳴らし、密林を
震わせるように咆哮したので、幻獣だと気付いた。

密林と一体化した幻獣。その体表には植物が芽吹き
力強くうねり伸びる角は巨樹の根にも見える。

幻獣が地を揺らす度に地表から新たな植物が生まれ
吠える度に枯れた枝が重い音を立てて地に落ちた。
その光景を目の当たりにして、私はこの幻獣こそが
密林の流転を司っているのかもしれないと感じた。

自然を操り、己の一部とする神にも近い所業。
しかし、恐ろしくもどこか畏敬を感じさせる
その幻獣の姿が、私に神の存在を信じさせた。

やがて幻獣は天を高く仰ぎ、一際大きく咆哮した。
すると樹々が空を覆う如く伸び、極彩の花が咲き、
幻獣の姿もまたそれを象徴するように変容した。

その時私は感じてしまった。
この幻獣の存在を、ただ美しいと。

奇しくもそれは、地深くから生えた樹の根が
私の脚を捕らえるのと同時であった。
今それは私の身体に絡まるように胸まで伸び、
見たこともない色の蕾を膨らませている。

圧倒的な力を持つ自然の前では、人類の積み上げて
きた数百年の叡智など取るに足らないものだ。
学者でありながら一瞬でもそう感じ、知識を捨て、
幻獣の威容の前にただひれ伏してしまった私を
自然があざ笑ったのだろうか。

いや、それもまた人間の作った物差しに過ぎない。
彼らはただ生きているだけなのだ。
何億回も繰り返されたその純粋な営みが力へ変わり
この密林を満たしているだけなのだ。

私は敗北した。
あまりにも圧倒的な、彼らの生に。
けれども、思い残すことはただひとつである。

既に背を向け、この場を去った密林の支配者。
またの名を”恐るべき竜”、『恐竜』。

あの美しい神を、もう一度よく見たかった。

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