detail

ＩＤ	1890
ユニット名	【不遇の子】ヘンゼル
ＣＶ	井上雄貴
レアリティ	☆5
最大Lv	70
タイプ	重戦士
属性	樹

ＨＰ	5554	＋	2680	＝	8234
攻撃力	2061	＋	630	＝	2691
防御力	1527	＋	350	＝	1877
スピード	2109	＋	820	＝	2929

リーダースキル	お前の手を引いてやる
	戦闘開始時、1度だけ味方全体に自動蘇生をかける

フォーススキル1		淘汰の鉈
Lv.	7	自身の防御力を2ターン30%ダウンし、樹属性の218%単体攻撃。高確率石化。
CT	2	自身の防御力を2ターン30%ダウンし、樹属性の218%単体攻撃。高確率石化。

フォーススキル2		ウェスペル・クロワーゼ
Lv.	7	味方単体のスピードを2ターン50%ダウンし、味方単体にHP47%回復の自動蘇生を付与。
CT	2	味方単体のスピードを2ターン50%ダウンし、味方単体にHP47%回復の自動蘇生を付与。

特殊能力	リバース / 呪い攻撃 / 光属性耐性 / [強]マリーンキラー

主な入手方法	セレクトチケットY4

進化・契約前	－

通常進化	【禁忌の瞳】ヘンゼル
進化素材	大帝粒×30、碧帝石×10、碧帝晶×5、神帝晶×1、200000ゴルド

幻獣契約1	【半魔の少年】ヘンゼル
契約素材	【微笑】エルホワート×3、【愛熊】ポポル×1、【時の使者】クロノグスタ×1、【天に叛く者】イブリース×1、200000ゴルド

幻獣契約2	【みなしごの領主】ヘンゼル
契約素材	【童話】ヘンゼルとグレーテル×1、200000ゴルド

幻獣契約3	－
契約素材	－

幻獣契約4	－
契約素材	－

幻獣契約5	－
契約素材	－

実装日	2018年8月5日

ユニット紹介	「――こうして、　お菓子の家の魔女を倒した二人の兄妹は、　父の待つ家へ帰り、　家族みんなで幸せに暮らしましたとさ。　めでたしめでたし。」少年は一人、何もない自身の部屋のベッドに腰掛け、手元に広げられた、本を眺めていた。家族みんなで、という文字を無意識に指でなぞる。家族全員幸せになんて、なれるはずもないというのに。そんな絵空事はとうに捨てたと思っていたが、この童話を読むと、少年の心に憧憬が生じる。少年の母は、とある領主の妾だった。妾であること、相続権を持つ子供を生んだことから、奥方とその子どもたちから疎まれ、心のない仕打ちを受けることになった。妾を囲った罪悪感からか、領主である父すらも奥方の行いを咎めなかったこともあり、冷遇に拍車がかかった。味方も、身寄りもない母は、寂しさと悲しみを紛らわせるように、金をあぶくのように使い始めた。せめてもの情けとばかりに、父親から与えられた、辺境の地の屋敷で、毎晩豪勢な宴を開き、逸楽にふけっていった。そのような生活を送っても、母の虚ろな心は満たされることはなかったようだ。少年が自身の不幸の元凶のように見えたのだろうか。お前さえいなければ。お前さえいなければ。母から呪いのような言葉を浴びせられることもあった。母の置かれている境遇に、同情していた少年は、ただじっと耐えた。乳母と下人も、母を止めることなく、冷めた目でその光景を見ているだけだった。この屋敷に自分の味方はいない。屋敷を出ていきたい衝動に駆られたことは数しれない。だが、幼い自分がこの家を出たところでまだ一人では生きていけないことを、少年は十分理解していた。自分が大きくなって、一人でも働けるようになれば、この家を出ることができる。だから、その時までは、自分で、自分を守れるよう強くならなければ。そして、その時はほどなくして訪れた。父親から、領主の座を退くにあたり、息子たちに領地を分け与えたいので、合議に参加して欲しいという手紙が届いたのだ。領地には興味ないが、この屋敷を出て独り立ちできる機会。ぜひ参加すると返信を送った。少年は絵本を閉じた。それが数カ月前の、これまでの話。今日が、この屋敷での最後の日で新しい人生の始まりの日だ。 ――何もなければ、だが。皮肉るように、付け加えて、自室の扉を閉めた。ベッドの上には、兄妹の童話だけが残った少年の部屋は、そのまま開く事はない。

ユニット紹介

「――こうして、
　お菓子の家の魔女を倒した二人の兄妹は、
　父の待つ家へ帰り、
　家族みんなで幸せに暮らしましたとさ。
　めでたしめでたし。」

少年は一人、何もない自身の部屋のベッドに腰掛け、
手元に広げられた、本を眺めていた。

家族みんなで、という文字を無意識に指でなぞる。
家族全員幸せになんて、
なれるはずもないというのに。
そんな絵空事はとうに捨てたと思っていたが、
この童話を読むと、少年の心に憧憬が生じる。

少年の母は、とある領主の妾だった。
妾であること、相続権を持つ子供を生んだことから、
奥方とその子どもたちから疎まれ、
心のない仕打ちを受けることになった。
妾を囲った罪悪感からか、領主である父すらも
奥方の行いを咎めなかったこともあり、
冷遇に拍車がかかった。

味方も、身寄りもない母は、
寂しさと悲しみを紛らわせるように、
金をあぶくのように使い始めた。
せめてもの情けとばかりに、父親から与えられた、
辺境の地の屋敷で、毎晩豪勢な宴を開き、
逸楽にふけっていった。

そのような生活を送っても、
母の虚ろな心は満たされることはなかったようだ。
少年が自身の不幸の元凶のように見えたのだろうか。
お前さえいなければ。
お前さえいなければ。
母から呪いのような言葉を
浴びせられることもあった。
母の置かれている境遇に、
同情していた少年は、ただじっと耐えた。
乳母と下人も、母を止めることなく、
冷めた目でその光景を見ているだけだった。

この屋敷に自分の味方はいない。
屋敷を出ていきたい衝動に
駆られたことは数しれない。
だが、幼い自分がこの家を出たところで
まだ一人では生きていけないことを、
少年は十分理解していた。
自分が大きくなって、一人でも働けるようになれば、
この家を出ることができる。
だから、その時までは、
自分で、自分を守れるよう強くならなければ。

そして、その時はほどなくして訪れた。
父親から、領主の座を退くにあたり、
息子たちに領地を分け与えたいので、
合議に参加して欲しいという手紙が届いたのだ。
領地には興味ないが、
この屋敷を出て独り立ちできる機会。
ぜひ参加すると返信を送った。

少年は絵本を閉じた。
それが数カ月前の、これまでの話。
今日が、この屋敷での最後の日で
新しい人生の始まりの日だ。

――何もなければ、だが。
皮肉るように、付け加えて、自室の扉を閉めた。
ベッドの上には、兄妹の童話だけが残った
少年の部屋は、そのまま開く事はない。

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