ID 1848
ユニット名 【一途な執着】エヌヴィア
CV 阿部 里果
レアリティ ☆6
最大Lv 99
タイプ ウォーリア
属性
HP 6118 2400 8518
攻撃力 1589 400 1989
防御力 2198 600 2798
スピード 2598 450 3048
リーダースキル ずっと壊し合わせて
[水属性かつウォーリア]のユニットのスキル攻撃力を55%アップ
フォーススキル1 ケイオススター
Lv. 10 HP15%消費し、水属性の152%全体攻撃。スキル後、味方全体をスピード30%アップ。
CT 4
フォーススキル2 偏愛の鉄星
Lv. 10 自身の防御力2ターン30%ダウンし、水属性の644%単体防御無視攻撃。クエスト開始時、CTが7。
CT 7
特殊能力 2回行動[強] / ボルテージ / [滅殺]ドラゴンキラー
主な入手方法 幻獣契約
進化・契約前 【妄執の鎖】エヌヴィア
通常進化 【殲滅の鉄球】エヌヴィア
進化素材 大帝粒×90、蒼帝石×30、蒼帝晶×15、100000ゴルド
幻獣契約1
契約素材
幻獣契約2
契約素材
幻獣契約3
契約素材
幻獣契約4
契約素材
幻獣契約5
契約素材
実装日 0年0月0日
ユニット紹介 ヴァルファーゲン。
国の名の由来である『命の息吹を育む地』とは
裏腹に、ありとあらゆるものが
凍てつく、雪と氷の大地。

ヴァルファーゲンに住む
子どもたちの多くは、室内で遊ぶことが多い。
しかし、年中風吹が止まないヴァルファーゲンで
子どもたちが室内の童戯を遊びつくすのに、
そう時間はかからない。

なにか外でできる童戯はないだろうか。
元気が有り余った少年たちが、
幼いながらも一生懸命考えた末に
思いついた遊びは、氷砕き。

その名の通り、どれだけ大きい氷を
砕くことができるかを競う
一種の力比べのような遊びである。

全員、逸る気持ちを抑えきれず、
一瞬で防寒具を着込み、ハンマーを手にして
外へ飛び出していった。

みんなで、適当な氷を見繕い、順番に砕いていく。
最初は全員できたが、
氷が大きくなるにつれ、1人また1人と
子どもの力では罅すら入れられなくなっていった。
全員で叩いても、うんともすんとも言わない
背の丈ほどの大きさをした氷の前で、
少年たちは、つまらなさそうに各々の顔を見つめた。

そこへ、村で一番幼い少女が
どこからかやってきては、
1人の少年に向かって手を伸ばした。

かして!

少年は呆気にとられ、言われるままに
ハンマーを少女に手渡した。
ハンマーを手にした少女は、氷の前まで近づき、
目を閉じて、深呼吸を大きく一回。
目を見開き、ハンマーを手にした腕を、
大きく振りかぶり、目の前の氷に叩きつけた。
ハンマーが、勢いよく氷にめり込み、
そこから少しずつ亀裂が走る。
まるで枝葉を折るような音が響き、
氷が粉々に崩れ落ちていった。

あたりに沈黙が漂う。
数秒遅れて、状況を理解した少年たちが
驚喜の叫びをあげ、少女に近づいていった。
少女の表情は、心なしか誇らしげだ。
少年たちは、少女を連れて、
より大きな氷を探しに回った。
少女が、自分より一回り二回り大きな氷を、
容易く砕いていく様は、見ていて実に爽快だった。

日が傾きかけ、空が橙の光を帯び、
少女が大人ほどの高さの氷さえも、砕き終えた時。
少年たちは、身体が竦んでいることに気づいた。
寒さからきたものではない。
でも、冷たく凍ったように、身体が動かない。

少女が喜んでいるのが感覚でわかった。
高揚感に満ち足りた心を映すように、
逆光の中で、陽を浴びた冬の湖面のように、
煌いているように見えた。

自分たちが、遊び半分で氷を砕いていたのとは違う。
少女は、氷を砕く行為そのものに、享楽している。
まるで生きがいかと言わんばかりに。

少女の様子を見て、少年たちは悟った。
自分たちは、少女に対し、
本能的な恐怖を感じていたのだと。
少女の視線が、氷の残骸から、
少年たちへと移った。

冷たい瞳が、少年たちを射抜く。少年たちは
肌がピリピリする感覚に、身体を固くした。
まるで、上位の捕食者に睨まれたような。
わずかでも動けば、氷の次に、
自分が少女によって、破砕されるのではないか。
悲鳴を上げたくても、固まったように声が出ない。
一歩、一歩と、少女が少年たちの元へ近づく。

子どもたちを家へ呼び戻す親の声で
彼らは現実に引き戻された。
身体が動くことを確認した少年たちは
少女に背を向け、家を目指し
一目散に駆けだしていった。

その日以降、少年たちが
氷砕きという遊びをすることは二度となかった。

だが、村の回りには、
氷の残骸が、度々見つかっていたという。

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