ID 1772
ユニット名 【旧き無貌】ナイアルラ
CV ???
レアリティ ☆6
最大Lv 99
タイプ 魔族
属性
HP 7163 2460 9623
攻撃力 2592 840 3432
防御力 1946 620 2566
スピード 2145 580 2725
リーダースキル 大地呑む混沌
[魔族]のユニットの攻撃力を40%アップ
フォーススキル1 絡みつく滅び
Lv. 10 敵単体に樹属性35%ダメージ9連撃。超高確率スピード50%ダウン。クエスト開始時、CTが3。
CT 3
フォーススキル2 歪む地平に伸びるもの
Lv. 10 樹属性の166%全体攻撃。超高確率呪い。1ターン後に発動。HPが半分以下の時、威力2.0倍。
CT 5
特殊能力 闘争本能[強] / 1の祝福キラー / [強]シャーマンキラー
主な入手方法 通常進化
進化・契約前 【狂気を生む者】ナイアルラ
通常進化
進化素材
幻獣契約1
契約素材
幻獣契約2
契約素材
幻獣契約3
契約素材
幻獣契約4
契約素材
幻獣契約5
契約素材
実装日 0年0月0日
ユニット紹介 [ある研究家の記憶]

走れども、走れども
振り向く度に背後まで迫る樹々の壁。
この怪奇を紐解く仮説は、
すぐに私の脳裏へと浮かんでいた。
しかし、それを肯定することを
他でもない私の本能が拒んでいた。

絶えず湧き上がるその仮説をかき消すため、
私は出鱈目な言葉を常に口にし続けることで
己の思考そのものを遮断する道を選んだ。
何も考えなければ、真理へ辿り着くこともない。
恐ろしい答えに直面し、己を失うこともない。

その抗いが時間稼ぎに過ぎないことは、
私自身よく知っていた。
しかし、他に取れる手段があろうか。
ただ今迫る混沌に、呑まれぬ術が他にあろうか。

遥か上空から、不意に脆い石を掻き鳴らすような
不快な啼き声が響いた。鳥の声だろうか。
私は思わず空を見上げ、間もなく
恐怖のためにその場に釘付けになった。

声の主は像よりも大きな体躯の鳥だった。
しかし、恐怖の対象はそれではなかった。
彼らはさらに巨大な何者かの周りを飛び回っていた。
そして、その足元は私のすぐ背後と繋がっていた。

ああ、やはり。
私は己の恐ろしい仮説が肯定されたことを知る。
走れども走れども迫る壁。
常に私の背後を塞いでいた壁。
それは、彼だったのだ。

彼の嗤う声が聞こえる。
重なり合う樹々の枝に見えていた背後の壁は
いつしかひとつひとつが歪な触腕へと変わり、
こちらへ伸びようとしていた。

私は護身のためにナイフを取り出す。
しかし、触腕のひとつを切るつけたところで
巨大な彼にとって梨の礫に過ぎないことは
よく分かっていた。
それよりも。

私は既に何者かの血で染まったナイフを見つめた。
この光景を、私は見たことがある。
迫り来る壁、巨大な何者か、伸びる触腕。
幾度となく再現されたようにも思える光景。

私はその時、自らの脚に刻まれた
無数の傷の意味を知った。

ならば、せめて。
私は勢いよくナイフを振りかざすと、
自らの腿へ一思いに刃を突き立てた。
跳ね上がった鮮血が目に入り、視界を赤く染める。

次こそは、忌まわしいこの環から逃れられるように。
次こそは、真実など求めようとしないように。
祈りのような警告は、しかし
昏く閉じる意識に呑まれていく。

次こそは。
次こそは。

次こそは。

[ある研究家の記憶]

昏く落ちた樹々の影が、異界との境を示すように
行く道の先を染めている。歪に折れ曲がった枝は
這い寄る腕のような模様を地に描き、
本能的な警戒が、歩むことを躊躇わせる。
しかし、私はこの未踏の地を進まねばならない。
この地に残る、ある奇怪な信仰を暴くために。

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