ID 1818
ユニット名 【翠嵐の魔導師】ウェルテ
CV 小野 早稀
レアリティ ☆6
最大Lv 99
タイプ ソーサラー
属性
HP 0 0 10222
攻撃力 0 0 3337
防御力 0 0 3735
スピード 0 0 3388
リーダースキル 紡がれる約束
[樹属性かつ闘争本能]持ちユニットのスキル攻撃力を55%アップ
フォーススキル1 ペタル・トゥインクル
Lv. 10 味方全体のHP1%×4回消費し、自身のスキルクールタイムを9ターン短縮する。
CT 0
フォーススキル2 フローライト・メテオ
Lv. 10 味方全体のHP1%×4回消費し、樹属性の440%防御無視全体攻撃。超高確率猛毒。アンチ[燐光の盾]。初期CT12。
CT 12
特殊能力 ギア[30] / 紫電 / 闘争本能[強] / 先制 / 2回行動キラー / 先制キラー
主な入手方法 潜在解放
進化・契約前 【少女教師】ウェルテ
通常進化 【魔導教師】ウェルテ
進化素材 大帝粒×90、碧帝石×30、碧帝晶×15、100000ゴルド
幻獣契約1
契約素材
幻獣契約2
契約素材
幻獣契約3
契約素材
幻獣契約4
契約素材
幻獣契約5
契約素材
実装日 2022年10月15日
ユニット紹介 [ウェルテが何度も読んだ、ご先祖様の馴れ初め]

『そろそろ自分も身を固める歳だと思う。』

ウォルターの言葉に、
クロエは『いよいよか……』と気を引き締めた。
学院の運営が軌道に乗り始めてから数年、
とうとうウォルターも結婚を考え始めたのだ。

そうと決まれば、領主様に見合う
良家の子女を選んでさしあげなくては。
クロエは国中の令嬢に舞踏会の招待状を送る。
これほどの数を集めれば、いくら変人で偏屈で
魔術にしか興味がなさそうな領主様でも、
きっと気に入る女性の一人はいるだろう。

舞踏会の準備をするクロエの胸がちくりと痛む。
長年を共に過ごした領主様の結婚。
秘書官の自分はいよいよお役御免かもしれない。
領主様の選ぶ人だ、きっと自分より気が利いて
可愛くて、領主様のことを第一に考えてくれる
女性に決まっている。だから……。

いやいや、とクロエは首を振る。
手を止めている場合じゃない。
そんな女性を見つけるためにも、
領主様に幸せを掴んでもらうためにも、
今自分が頑張らなくてどうするのだ。

そうと決まれば邸宅の床をきれいに磨き上げて、
令嬢たちをしっかりと迎え入れよう。
拭いても拭いても床に落ちる雫を
見ないようにしながら、
クロエは懸命に掃除を進めたのだった。

なのに。

『こいつらは誰だ。』

舞踏会に揃った女性たちを見て、
あろうことがウォルターは第一声でそう口にした。
慌てたクロエが、国中の令嬢を集めた
領主様のための舞踏会だと告げる。
ウォルターは首をかしげてしばし考え、
ああ! と合点のいったような声をあげた。

『そんな話もしていたな。
学院のことで忙しくて忘れていた。』
『忘れてって……
領主様の結婚相手を選ぶ舞踏会を!?』

クロエは思わず大声をあげる。
ここまで頑張ったというのに、
悲しい気持ちすら押し殺してきたというのに、
この領主の無神経さには呆れを通り越して
怒りすら沸いてくる。

『何を言っている。
結婚相手ならここにいるだろう。』

しかし、クロエの怒りはすぐに
驚きに塗り替えられた。
ぽかんと口を開けたクロエに、
ウォルターが告げる。

『結婚相手はお前だ、クロエ。
この間ちゃんと求婚したじゃないか。』

キューコン?
もしかして、この間の身を固めるとかいうアレ?
あんなので求婚できたと思っているの?
あらゆる段階をすっ飛ばして?
ああ、でもこういう人だった気がする。
こっちの都合とか気にもしないんだ。
あの時だってそう。
今日はローストビーフが食べたいとかいうから
張り切って準備したのに、夜になると
なぜか大きな魚を釣ってきて
クロエ、お前魚が好きだっただろうって……。
あれ。何の話だったっけ。

『それで、答えは?』
『喜んで!!!!!!!!』

怒りとも喜びともつかない表情でクロエが叫ぶ。
瞬間、使用人たちが盛大な拍手で二人を祝福した。

宴の終わり、ウォルターに散々振り回された
令嬢たちが怒りのあまり意気投合し、
”玉の輿を狙わずに生きる力をつける
賢く強く美しい女のためだけの魔術院”
ヴィラエール女子魔術院の開校を閃くのは、
また別の話である。

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